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うつ病(気分障害)

うつ病とは誰もが経験したことがある「憂うつ」がひどくなったような状態。
または、二日酔いが長期間続くような感覚に近いかもしれません。
この「ひどい」とはどの程度のことか?うつ病と正常な状態との境目はどこか?
一般的には「社会生活が困難になるくらい憂うつが長く(2週間以上続く)状態」と言われています。
冷静な判断ができなくなり、意欲がなくなったり、必要以上に心配したり、些細なことでも追い詰められ感を抱いたり、自殺までも考えるレベルです。

うつ病は「疲労」や「ストレス」と深く関係していると考えられています。
私たちは普通に生活していても、疲労やストレスは蓄積されています。
身体は正直ですので、エネルギーが低下してくるとサインを出してきます。
肩こりや目の疲れ、眠気、集中力の低下などです。
それは、人間に備わっている自己防衛システムであるのです。
それにも関わらず栄養剤や医薬品などを使い疲労を麻痺させ、活動を続けている状態が長くなると筋肉や頭脳自体が活動を停止します。

現代社会は圧倒的に頭脳労働が多くなっています。
頭脳労働は精神疲労を増加させます。
疲労=肉体と考えてしまう日本では、精神疲労をあまり重要視されません。
「身体を使っていないのに」「あんなに寝たのに」といった言葉からも、精神疲労の自覚がないまま「よく分からない疲労感」を感じつつ、能力や集中力が低下してくると、「気合が足りない」「もっと頑張らなければ」と更に精神を酷使する悪循環に陥ってしまうのです。

また、「感情」が発生しているときにもエネルギーを消費しています。
人は恐怖を感じ続けているだけで、2〜3日でキロ以上体重が減ったりするのです。

その他に、几帳面、まじめ、ルールに忠実、人に気をつかう、物事にこだわる、感情が尾を引きやすい、頭がかたい、完璧主義、〜すべきという言葉をよくつかう、自分で何でも責任を引き受ける、よいことを無視して悪いことを拡大解釈する、情報がかたよる、などの性格はうつ病を引き起こされやすいと指摘されています。
「考え方に柔軟性がなく、1面的なものの見方しかできない」ような性格にストレスが重なり、さらに極端になった状態といえます。

うつ病は基本的に治療しなくても自然に治る病気だと言われます。
しかし、うつ病の怖いところは「治る前に自殺してしまう危険性があること」や「こじれて必要以上に長く苦しむことになる」や「再発(繰り返す)することが多い」ことです。


うつ病の症状

態度
・口数が少なくなる ・声も小さく単調で途切れ途切れに話す ・表情も乏しく悲しげ ・目に光沢がなく視線が固定する ・動作も遅い ・周囲に関心がない ・活気がない ・落ち着きがない(歩き回る)

感情
・気分が重い ・寂しい ・悲しい ・すべてがむなしい ・涙もろくなった ・不快感 ・違和感 ・圧迫感 ・うっとうしい感じ ・感情喪失感 ・離人感 ・不安感 ・恐怖感 ・死にたい気持ち

意欲(意思・欲動)
・全身倦怠感 ・食欲不振 ・性欲減退 ・面倒くさい ・人に会う気がしない ・おっくう ・根気がない ・集中力低下 ・関心・興味の喪失 ・気持ちが休まらない ・作業能率の低下 ・精神運動制止・精神運動制御 ・意思制止 ・午前中は動けないが午後には少し動ける(日内変動) ・体重減少・増加 ・早朝覚醒

思考
・悲観的 ・能力・財産・健康などの過小評価 ・絶望的 ・劣等感 ・無力感 ・取り越し苦労 ・極度に身体を気にする ・自責的 ・希死念慮 ・支配観念 ・焦燥感 ・後悔 ・依存性 ・誇張性 ・愁訴性 ・注意集中低下 ・判断力低下 ・思考力低下 ・記憶の低下

妄想
・貧困妄想 ・罪業妄想 ・心気妄想 ・否定妄想 ・被害妄想 ・迫害妄想

身体
・不眠/長時間睡眠 ・疲労感 ・耳鳴り、しびれ ・頭痛/頭重感 ・めまい ・口の渇き/味覚異常 ・首や肩の凝り ・関節痛/筋肉痛 ・腰痛 ・背中の痛み ・冷感 ・心悸亢進 ・頻脈 ・胸部の痛み/圧迫感 ・呼吸困難感 ・食欲不振 ・体重減少/増加 ・胃や腸の痛み ・不快感 ・気持ち悪さ/嘔吐感 ・下痢/便秘 ・頻尿/排尿困難 ・性欲減退/インポテンヅ ・月経不順など

うつ病の種類

大うつ病性障害.
気分障害の中でも最も有病率が高く、気分障害の主体ともいえます。
憂うつで悲しく落ち込んだ気分である「抑うつ気分」、楽しいと思えたことが楽しめない「興味と喜びの喪失」、元気がなくなり思考・会話・体の動きが鈍くなる「活力の減退による疲労感の増大、活動性の減少」が基本症状として現れます。

双極I型障害
躁状態とうつ状態を繰り返えします。
精神科診断では、躁うつ病に相当するものです。
躁状態になると、気分が晴れ晴れとして、爽快な気分になります。
感覚は研ぎ澄まされ、思考速度は速まり、独創的なアイデアも次々と浮かびます。
疲れを感じることなく、気分の高まった状態になります。
躁状態が重病化すると、神経過敏となり些細なことで怒り出す、考えが飛躍し会話にまとまりが無くなる、全知全能と思い込む、性的逸脱行為、乱費、喧嘩などの症状が表れ、自身のコントロールが出来なくなります。

双極II型障害
軽い躁状態が4日以上続く場合に診断されますが、病感や病識が乏しく、家族も見逃しがちです。
元気で、自信に満ち、活動的になります。軽躁状態の場合、周囲の者が変化に気付いても「困る」ことがないため、本人や家族から積極的に語られることはありません。
その他の特徴として、物質乱用や依存(特にアルコール症)、摂食障害、不安障害、境界性人格障害などが関連して併発することが知られています。
自殺リスクも高いのが特徴です。

気分変調性障害
軽症で慢性の経過をたどるうつ病のことを指します。
特徴としては2年以上軽症うつの期間が続いていることです。
大うつ病と比較して、不眠、食欲低下、体重減少など身体症状の出現頻度が低い変わりに、自己評価、悲観主義、罪責感、不適切であるという感情の認知障害に関する症状の出現頻度が高いことが知られています。
また、21歳未満に多く発症していることも特徴的です。

気分循環性障害(気分循環症)
症状的には軽躁病と軽うつ病の両方が存在するのが特徴です。
症状の無い期間は2ヶ月以上続かず、ほとんどいつも軽躁状態か軽うつ状態にあります。
そのため、問題行動を起こした場合、人格障害と考えがちになるので、診断が難しい場合があります。

季節性感情障害
ある特定の季節にうつ病となり、季節が変わると軽快もしくは軽躁状態となります。
この季節を2年以上繰り返すことが特徴で、典型的には大うつ病や躁うつ病の状態となります。
夏季にうつ状態になる型と、冬季にうつ状態となる型がありますが、冬季が圧倒的に多いです。
過眠や炭水化物渇望ぎみになり、日照時間の低下も原因として考えられています。

非定型うつ病.
特徴としては「気分反応性がある」ことです。
気分反応性とは現実のまたは可能性のある楽しい出来事に反応して気分が明るくなることをいいます。
その他に、明らかな体重増加あるいは食欲亢進3ヶ月で4.5kg)、過眠(週に3日以上、1日10時間以上)、鉛様の麻痺(体が鉛のように重たく感じる・週に3日以上、1日1時間以上)、長期にわたる対人関係の拒絶に敏感であるという様式(日常的に喧嘩や口論が耐えなくなる、役割に回避や拒絶、対人関係を避けるなど)があります。


うつ病の改善に取組みませんか?

うつ病の患者数は年々増加傾向にあります。
職場や私生活など場面や環境をとわず、うつ病は誰でもかかる可能性のある精神疾患です。
うつ病の治療で一番多いのは薬物治療ですが、薬が有効な人とそうでない人がおり、薬で解決するものでもないようです。

長期化すれば社会生活に大きな支障をきたしてしまいます。
仕事をしてもまた再発のリスクに怯えて生活しなければならないのも苦痛であり、プレッシャーとなって充実した人生をおくることは難しくなってしまいます。

当ルームで行っている心理療法はマインドフルネスを取り入れています。マインドフルネスはうつ病などの精神疾患にも有効であることは科学的に証明されています。
もし、うつの症状で悩んでおり、薬も利きづらいようなことがあるのなら、心理療法を一度試してみてはいかがでしょうか。
症状の軽減または解消に貢献できるはずです。
是非、今すぐご相談ください。


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